それに私達に気を使っているのだろう。
現皇帝である陛下の後宮軍は私達であり、同じ後宮軍とはいえ明琳様達は、今は亡き黄宋帝の後宮軍であるから。
明琳様率いる黄宋帝後宮軍に近衛軍が一緒に護衛に加わってくだされば、これ程助かる事はない。
『陛下…なんとお礼を申していいか…。
趙殿、どうぞよろしくお願い致します。』
頭を下げると、趙殿もこちらこそと頭を下げる。
「明日また四天王様方とご一緒の時に、改めてご挨拶に参ります。」
そう言うと、私と陛下にもう一度頭を下げ室を出て行った。
室には私と陛下だけになり、改めてて陛下にお礼を申し上げる。
後宮軍と近衛軍が関わり合う事になるのだ、そう簡単に決められた事ではないだろう。
反対する文官も幾人もいたに違いない。
しかし実現できたのは、きっと范丞相が賛成側だったからだろう。
范丞相が賛成なれば、反対などしても意味がない。
范丞相はそれ程に力がある方だ。
「礼などいらぬ。
護られているばかりでは、納得いかないのだ。
私にも出来る事をしたまでだ。
これからは私も共に戦おう。
范夷扶には反対されるだろうが、これでも幼い頃から武術を学んできたのだ。」
『なりません!
陛下が戦うなど、なりません!!』
突然大きな声を出した私に、陛下を目を開く。

