四面楚歌-悲運の妃-




確かに、今は私と四天王以外の軍妃は護衛出来る強さはない。


その分を補って来たつもりだった。


けれど、四天王達は人だ。

戦う為だけに生きている私達聖人とは体力も精神力も違う。



人とは儚い…



5人しかいない現状が、四天王の疲労を増やしているだろう。



近衛軍が護衛に加われば、その疲労も少しは和らぐだろう。



陛下の言うとおり、荷が軽くなる。


「我々近衛軍そして、最前から下がっている黄宋帝後宮軍の軍女達がお力添えをいたします。」


前後宮軍も?



前帝が崩御して以来、現後宮軍に関わっていたのは、軍妃将軍として黄秦帝後宮軍をつくりあげる任にあった前軍妃将軍の欺明琳様だけだった。


そんな欺明琳様も私が軍妃将軍になった事で、黄宋帝後宮軍全員で舞妃ノ宮の奥へと引っ込んでしまっていた。


しかしそれは後宮軍としての役割を放棄した訳ではない。


私達を黄秦帝後宮軍を前軍とし、黄宋帝後宮軍は後軍としたからだ。



私と四天王がいれば問題ないであろうとし、黄宋帝後宮軍は補佐するべきときにするという、欺明琳様の提案だった。