四面楚歌-悲運の妃-



ましてや後宮には私達軍妃もいる。


後宮が個として動けば、それだけでも偉大な勢力となる。


後宮勢力は大きく訳て三つ。

先帝後宮の残り散妃ノ宮。

後宮の要、黄麟ノ宮。


そして我等軍妃の舞妃ノ宮。


この三つを皇帝は掌握していなければならない。


呂貴妃と稚大后が対立している散妃ノ宮は、二分されており陛下の手の内にない。


その対立こそが、今國を揺るがす可能性があるのだ。

舞妃ノ宮や黄麟ノ宮にも対立が生まれれば、可能性はさらに大きくなってしまう。


後宮が混乱し、陛下のお護り出来なくなってしまったら…


考えただけでも恐ろしい事だ。


故に女の園である後宮といえど、侮れない。


今ある可能性だけでも絶たねばならない。



陛下を、崔皇后様を


そして生まれてくる御子をお護りするには、私達軍妃を今よりも強く…



「貴女様や四天王様方だけではなく、より強い軍妃が必要なのです。
誰が…とは申せませんが、近いうちに四天王の中から一人だけ、貴女様と同じ様に盾となって頂きます。
そうする事で、貴女様だけではなくもう一人寵を得たと、軍妃達は我も我もと力を磨く。」


それが崔皇后様をお護りする事と、後宮軍強化の為の策…。