四面楚歌-悲運の妃-



呂貴妃の性格?


感情の起伏が激しい方だと聞く。


上流貴族出身で、自らよりも低い出自であった同じ黄宋帝の寵妃である、稚大后様を敵視をしていた。


一度だけお会いした時に、庶民出の私が杞王妃の迎親の護送をした事に激怒していた。


呂貴妃は…


「そう…。
あの方は、自らよりも下の者を蔑む方。
たとえ命を狙う皇帝の妃といえど、低い出自の者が皇帝の寵愛を受けるなど、呂貴妃様にとっては、忌ま忌ましい事なのです。」



呂貴妃様は、自らよりも高みに立つ者、立とうとする者はすべて敵視してしまう方。




…そういう事か!


私が陛下の寵愛を受ける事で、呂貴妃が狙う対象を私に向けさせる。


陛下や崔皇后を護る軍妃将軍である私の事は、元より目障り。


その私が陛下の寵愛を受ける事で、より一層忌ま忌ましく目障りな存在となる。



范丞相はこれを狙っていたのだ。


呂貴妃の狙いの対象が、崔皇后様から私に向けられる事。


ただ待って前差し出し護る[盾]ではく、おびき寄せ護る[盾]。


そうする事で、崔皇后様が護られる事でお心を痛まれる事が少なくなる。


なにせ崔皇后様が狙われ護られるのではない。


私が狙われるのだから。