「そうです。
私は貴女様を盾として利用しているのです。
これが貴女にお話しようとしていた、私の企みです。
陛下のお気持ちをも利用し、陛下の寵妃を盾にする。
貴女様なら何を言わなくても、陛下の為なら引き受けてくださる。
その忠誠心を引き換えに、貴女様は真実を問わないでおきましょう。」
范丞相…。
この方は國の為を思って行動される方だ。
私達軍妃は元より盾だ。
私にとって盾である事はこれからも変わない。
それは引き換えなどないと言っているようなものだ。
『范丞相のお心ままに私は働きましょう。
私が何をすればよいのか、これから心置きなく申してください。
何度でも、この國の為にこの命を捧げると誓いましょう。』
笑みを浮かべて頷くと、范丞相も笑顔を返す。
この方は鋭い方だ。
私が何者であるかを、いずれ気付くだろう。
否、すでに気づいているかもしれない。
気づいていたとしても、私が正体をあかすその日まで、気づいていないふりをしてほしい。
「では、私の企みの話を詳しく致しましょう。
呂貴妃の性格はおわかりですね?」

