そんな事をこの方に言った所でわかってくれようか?
否、分かってくださっても
どうしようもないのだ…
涙を流しているのに、偽りなど申しても信じてはもらえまい。
『私は…此処に居たいのです。』
小さな声で言った言葉は、どれ程弱々しく聞こえただろうか?
けれどその言葉は、私の強い願いなのだ。
『…陛下のお傍にいたいのです。
お傍に…出来るだけ長く…、命尽きるまで…お護りしたい…。』
そう言って崩れ落ちそうになる私の体を、范丞相は素早く支える。
「…わかりました。
聞けば貴女様は、此処に居れなくなってしまう…そうなのでしょ?
貴女様が何者なのかもう問いません。
貴女様は陛下に必要な方です。
そして…この後宮にも。」
え…?
思いもよらない言葉に、思考が止まる。
そんな私を気にもとめず、支えるながら椅子に座らせる。
「陛下も貴女様を信頼しています。
そして、今は貴女様を1番に寵愛されてる。
仮面の軍妃を寵愛する事に、私は反対だったのです。
けれどそれを許したのは、崔皇后様や他の妃を呂貴妃からお護りする為です。」
え…それは…

