「気にする事はない。
雲聖君との手合わせは見れたのだ。
影聖君との手合わせは、冥紗に後でじっくり聞こう。」
笑顔で言う陛下に、偉罨様達は再度頭を下げた。
頭を上げた偉罨様は私に視線を移した。
崙宝に何かされなかったか?と語りかけているような視線に、私は大丈夫と言うように笑顔で頷いた。
范丞相に促され、私達も椅子に座ると、崔皇后様が口を開いた。
「私は武術の事はよく分かりませんが、琴軍妃将軍は聖人様方に惹けをとらない戦いぶりかと…。
雲聖君、影聖君、実際手合わせしてどうでしたか?」
崔皇后様が問いかけると、俚督は崔皇后様の言葉通りだと、差し障りなく返した。
崙宝は口を開く事なく、ただ頷く。
偉罨様が口数の少ない2人の代わりに、話に加わる。
「雲聖君は我れら聖人の中でも、武術に長けています。
私から見ても軍妃将軍は、雲聖君に惹けをとらぬ戦いぶりでした。
誠に頼もしい軍妃将軍をお持ちです。
そちらの御二人の軍妃も、お強いかと察します。」
偉罨様の視線が、私の隣に座する崙矣と悒雉に向けられる。
話題が自らに振られると思っていなかった悒雉は、驚いた表情を浮かべ視線を泳がせた。

