頭上に光りが射し込み初め、目を細める。
「冥紗、構えろ!」
俚督の叫びが合図かのように、一気に影が引く。
ッ!?
咄嗟に聖生を抜き取ると、カシャンと無機質な音が響く。
眩しい光りに細めた目には、面白そうに笑った俚督が、私にむけて槍を振り下ろしていた。
「さすが冥紗だ。
せっかくの手合わせ、楽しませてもらう。」
口の右端をあげ笑い、再び私に槍を振るう。
私もそれに答える様に剣を交える。
そんな私達を見ているだけの崙宝は、手出す様子はない。
元から手合わせする気はなかったのだから、目的が終われば尚更興味がないのだろう。
正反対の俚督は、本当に楽しそうに笑いながら私と剣を交える。
正反対なのは性格だけではなく、戦闘法も真逆だ。
五行などの術や属性が主な戦闘能力の崙宝と、術や属性の能力よりも、武術を得意とする俚督。
男の聖人の中では1番私と年が近いせいか、幼い頃はこうしてよく手合わせをした。
「全然衰えておらぬな!
逆につようなっておる。
しかし油断するな?
わしも腕をあげた。」

