四面楚歌-悲運の妃-




やはり、崙宝!!



[影]の属性・影聖君こと閑崙宝(カンロンポウ)だ。



偉罨様の足元の影が伸びると、ズズズと音をたて、影が人形に変わる。



「影聖君にございます。」



突然の事に誰も何も言えず、影から現れた崙宝に釘付けになる。



「驚かせてしまい、申し訳ありません。
影聖君は己の域にいる事が多く、あまり人前には出ないのです。
影がある所はすべて影聖君の域。
いつも近くには控えています。」


驚く皆に、偉罨様が簡単に説明をする。



そう、崙宝はあまり人前にでない。


それは戦の最中でも変わらない。


影から影に移動して、戦う。


影がでない夜でも、崙宝には関係ない。


闇も崙宝の域だから…。



「ほう…。
思わず言葉を失う程であった。
聖人の力を見れるのは誠に光栄な事だ。」



場を取り戻す様に陛下が口にすると、皆も頷き賛同する。


偉罨様は陛下に笑顔を向けると、俚督と崙宝を改めて紹介する。



陛下と正式に謁見するのは、俚督も崙宝も始めてだ。