瞳は大きく開かれ、何か言いたそうに口が動く。
治癒の力を見せた事で、李燗は気付いただろう。
こんな事が出来るのは、この国で、私だけしかいない。
瞼を閉じ、ゆっくりと一息つく。
再び瞼をあげ、2人を交互に見つめ、口を開く。
『これは仮面で封じてきた、私の〔生〕の力。
私のもう一つの名は、生姫。
七神・生姫…。』
私の言葉に、李燗が手に持っていた仮面が床に落ち、カランと音が響く。
威仔は慌てて、床に頭をつけひれ伏す。
李燗の震える手が、私に伸ばされ頬に触れる。
「だ…誰もが目を離せなくなる程の…国一の美姫。
伝説の…聖人…七神が、本当の冥紗?」
私がゆっくりと頷くと、頬に触れられた手が離れる。
「言ってくれて…ありがとう。」
李燗はそう言うと、私を抱き締めた。
李燗…。
抱き締めていた腕を離すと、しっかりと私を見つめて笑った。
私も笑い返すと、威仔に目を向ける。
ひれ伏したまま震える威仔の元近より、肩に手を伸ばす。
私が触れると、小さく肩が揺れた。

