軍妃の最終試験の時、聖人・火聖君との手合わせの時に、その強さは目のあたりにしている。


そして、五行の力をも使う。


なぜ五行使えるのかは未だに謎である。



なぜ仮面をつけているかも謎だ。



琴昭儀様を連れてまいった宦官・楚邑藍によると、琴昭儀様のいた村の人々は、皆口を揃えて美女だと言ったらしい。


村人の言う事など信用は出来ぬが、山奥の村出とは思えない程、時々貴賓を感じる。


忠誠心は十分に感じるが、謎が多すぎる。


陛下が琴昭儀様をご所望になる事を、今まで反対していたのは仮面である事と謎が多いからだ。


陛下は気になさってない様だが、私は違う。


かと言って、本人から聞かぬ限りはわからぬだろう。


しかし、陛下の命が狙われている限り


琴昭儀様は必要だ。


それに陛下が何度も琴昭儀様の事を口になさる。


それ故、反対する事をやめたが1番の理由は他にある。



陛下に言えば、怒りをかうだろう。


けれど私にとっては、天子である陛下の命が一番大切だ。