愛side





目が覚めた。



あたしなにしてたっけ?

確か……


誠人と…?鍵?武道館?階段?


あ!倒れたところが階段で?

それであたしはなぜここに?




「…先生?」



「あ!愛ちゃん、起きたのね
大丈夫?」



「あ、はい、大丈夫です
あの…あたしなんでここにいるんですか?」




「あれ?覚えてない?愛ちゃんも喋ってたのに…?
愛ちゃんが倒れた所を誠人くんが連れてきてくれたのよ?」



「………!?
え!?ま、誠人がですか!?!?!?」




「え、えぇ、そうよ。
それにしてもあなた達仲がいいのね
誠人くん、すごく愛ちゃんの事心配してたわよ?」



「え、あの誠人がですか?」




「えぇ、言葉には出てなかったけど、気持ちはバレバレね
そうとう心配だったんだと思うわ」



「…そうだったんだ…」




「あ、そうだ!
もう、下校の時間過ぎてるから愛ちゃんも帰っていいわよ」



「あれ、わざわざ、あたしが起きるまで残っててくれてたんですか?」



「当たり前じゃない!
先生だって本当は立場逆じゃなきゃいけないのに、愛ちゃんに色んなところで助けてもらってるからね、こういう時だけでも助けになりたいのよ」




「…そんなぁー、先生ありがとう…!!」