足で男を踏みつける海くんがいた。



「こいつ、俺のだから。


手出さないで。


もし、また手を出すなら "颯龍"が黙ってないから」



「そっ、颯龍!?


颯龍ってまさかーー あんた。」



男が、青ざめて海くんを見上げた。



「ああ、颯龍 幹部 海。覚えておけよ」


ニタリ、と笑った。


私の知らない海くんの顔。


男は、一目散に逃げて行く。