レジに立つ海くんを、見上げる。


私より遥かに高い身長。

なんだか、横顔も凛々しくて、そして優しい。



あんまり、見すぎていたせいか、海くんが、気付いてこっちを向く。



「どうしたーー?」


ううん、と首を振る。



こんなに穏やかな海くんが、暴走族の幹部なんて想像出来ない。



幹部ってことは、ケンカが強いわけでーーー



海くんが、ケンカ……?



想像出来ない。


ぼんやりしている私に、差し出されたshop袋。



「はい、白雪。プレゼント」


やっぱり、優しい。


なんだか、変だ。私ーーーー



ありがとう、と笑う私に



どういたしまして、と彼は笑った。