「俺腹へったな。昼しない?」



「ああ、そうだな。もう12時か」



「じゃあ、私、レジ行ってくるね」


海くんの選んだ水着を持ってレジに向かおうとすると、海が水着を奪いニコリ、と笑う。


「俺が払うよ」



でも…と、躊躇う私にーー 優しく頭を撫でる海に。



胸が騒がしい。


私ーー どうしたのかな?



ドキドキする。


「俺が、白雪に着て欲しくて選んだ。だから、俺が払うよ」



当たり前の様に言う海くん。


何も言えなくなり、しぶしぶ買って貰うことに。