「何してんの?早く行こうよ」


白雪が、手招きする。


それに、着いていく見るからに場違いな俺ら。



「白雪は、どんな色が好きとかある?」



「んー、白か、ピンクが好きかな」


色の相談なら、海より俺にしろよ、と思ってしまう俺は嫉妬丸出しだ。



俺はため息をつく。


「颯。顔に"おもしくない"って書いてあるよ」

ニヤリ、と笑う雷。


うるせー、と追い払う。



だって仕方ないじゃんか。

海といる白雪を見て、おもしろくない。