悲しい顔をした玲音が、去って次に現れた玲音は"私の知らない女の子"と、手を繋いで歩いてくる。


「玲音…誰?」


私の知らない子。


「ああ、俺の彼女だよ」


揺るがない瞳。


いつも隣は、私がいた。



なんだか、ズキン、と胸が痛んだ。


恋ーー?



わからない。


ただ、無性にその場に居たくなくて、逃げ出してしまった。