白雪は、俺のもんだ。


白雪と、部屋に帰れば出されたままの夕食。


海の幸に、暖かい鍋に、御膳。


最高の食事に笑顔になれる。


俺は、鞄から出して置いた小さな箱を手に取ると、白雪に渡す。


白雪は、きょとん、として見ている。


ただその箱をじっと見ている白雪の、瞳が揺れた。


「白雪、俺は白雪が好きだ。


愛してるーー

いつになるか、未来はわからないけど、俺とずっと一緒に居てくれ」


俺にとっての君は、光だった。 


「はい、よろしくお願いします」 


箱を開ける手が震える。