「あいつは、俺のだからごめんね」


負けた、と言わんばかりの肩が右肩下がりに、ぞろぞろと逃げていく。


今回は喧嘩にならずに済んだな、と笑う。

あいつは、モテるから心配だ。


不安は尽きないけど、あいつは、俺が必ず守る。