駅まで、送ると玲音に手を降り別れた。

バックを引きずる様に持つ私の手から、バックが消えた。


軽々と持つ颯さんがいた。


「ありがとう、颯さん」

「あのさ、颯って呼べよ」

颯さんを呼び捨て!?

恐れ多くない?それ。

「呼ばないと食うよ?ニヤリ」


「ひゃっ、颯!!」


食う?食うって何?


突然のトキメキに、不安と期待で胸が膨らみました。