「颯、ちょっと話あるんだ。


新、ちょっと白雪よろしく」



深刻そうな海が、白雪を新に託すと不安げに瞳が揺れた。



「なんだよ」 


少し離れた海と颯。


「俺さあ、もともと女嫌いだったじゃん。


だから、白雪以上の子はきっと現れない。


だから、白雪ちょうだいよ」



「何言ってんだ。お前ら付き合ってるじゃないか。


白雪は、お前のーー「不本意に、白雪を揺らすのやめて欲しいんだ。


俺には分かる。


白雪は、颯が好きだ」



白雪は、颯が好きだーーーー




どんな言葉よりも衝撃的な事を、海は繋ぐ。