「海くん………どうしたの?


私もーーー好きだよ。」


あれ?


絞り出した言葉に違和感を感じて、仕方ない。


胸の辺りがモヤモヤする。



どうしても、颯さんを目で追う私が居て……



颯さんが、振り向いた先に私が居て目と目が合う。



ーーーーーードクン。。




私ーーーーー私、颯さんが、好き。。







気づいてしまった気持ち。



気づきたくなかった気持ち。




私には海くんがいるから、気持ちを止めなきゃいけない。




見ちゃダメ、ダメだよ私。



「白雪……………大丈夫か?」




優しい声が降ってくる。



誰の声でもない、颯さんだった。