「まあ、お互い言いすぎたし。分かったよ。


けど、白雪にはもう手出さないでよね」



釘刺されたしーー。


「分かったよ」 そう言う選択肢しか、無かった。


頷くことしか、出来なかった。


君とあいつがラブホテルから出てきた時ーー


心臓を鷲掴みされたような苦しさを、味わった。


まさか、白雪が海とーーなんて変な妄想までつけて。


 だけどやっぱり海は海で、ラブホテルには泊まっても何もしないなんて、俺なら理性たもてる自信ないわ。


白雪が、笑って居られるなら



俺の気持ちはいらないな。



目を伏せた。


ただ、前を歩く君とあいつを感じ着いていくただ、それだけ。