「俺は白雪に触れるのが、怖い。


白雪に触れて白雪が、俺を嫌いにならないかと怖い。

だけど俺はいつも想うよ。


白雪の全部俺のにしたいってね」


囁く様に話す俺に、白雪の顔がみるみる赤くなる。


「触れていいよ。


経験ないし、怖いし、不安だけどーー


海くんなら、いい」


震える声の白雪が、俺を見上げる。


俺の手が、不意に落とされる。


「やっぱり、今は無理かな。


ラブホテルじゃないとこで、二人で旅行に行きたいね。


そしたら、白雪を抱きたい」


自分でもすごいことを言ってるのは理解できる。


だけどこの場の流れだけは嫌なんだ。


流れ任せに抱きたくない。


君が大切だからーーー