ふう、とため息を履き抱えた白雪が身動ぎし、パチリと目を開けた。



「えっ、海くん。



ここ、どこーー?」



夜の闇に怯えた様に、不安気な顔をする白雪が不覚にも儚げで愛しく思えた。


「ごめん。


今日は違う場所で寝ない?ここでもいい?」


ネオンの光がチカチカ光る。


HOTELの看板に、ドキン、と胸が高鳴る。



うん、としか言えない言わせない海くんの表情が消え入りそうだった。