「何しやがる」


一人の男が、睨んだ。


「だから言ったでしょう?

一発でも、5発でもどうぞッて。


あれ、颯に言ったんだけどな」


チラリと、颯を見る。


「おい、コイツらマジばか。

もう、一発いっとく?」


「あれ、コイツら颯龍じゃねー?

あー、"颯龍のお姫様"ッてわけか。


今俺らを遠ざけても、狙われるよ。


あんたらといることは危険と、隣り合わせだ」


「分かってるよ。



それでも、俺は白雪と居たい。


何度でも、助けにいく。


約束したんだ」



優しい顔を寝てる白雪を、穏やかに見る海。