好きになれば、誰かが傷つく。



トイレに向かい帰ってきた俺は、二人がキスしてるのを見てしまった。



仲間は、いたが狸寝入りをしてるし。



白雪ーーーー



「ンッ、海く…ンッだめ。」


荒々しくなる海のキスに、必死に追い付く白雪を見て居られなかった。



君の声…………。



聞きたくない。


俺じゃない誰かとの、キス。



戸惑いしかない。



俺は、その場を離れ海に入る。



夏の暑さにちょうどいい。


ひんやりした温度に、俺の心も冷えそうだった。