「白雪、白雪は、颯をどう思う?」


キスされて気にならない訳がない。


少なからず、意識はしてるだろう。



「正直、キスされてドキドキはした。


助けてくれた時も。」

やっぱり。



「だけど、それだけなの。


私あのとき、海くんを待ってた。


海くんに助けて貰いたかった」



わがままでごめん、と付け足した君。



わがままじゃないよ。



もっと、わがまま言っていいよ。



そっと、君を抱き寄せた。



「最初に助けに行けなくてごめん。


なんか合ったら一番に俺の名前呼んで。


必ず、助けに行くから」


なんにもないに、越したことはないけどもしまた、君になんか合ったら一番に俺の名前呼んで。



絶対に助けるからーーー



君の頬に触れる。


重なり合う唇と唇。