「私ーーー


海くんが好き。



だから、ごめんなさい」



答えなんて最初からわかってる。



だけど、俺はーーーー



「諦めない。

まじで、好きだから」


それが俺の本心だから。



君の笑顔。



君の唇。



吐息ーーー



全て、自分のモノにしたい。



「お前の全部、俺が貰いたい」





そんな俺の言葉に、君は赤くなる。


君の照れた顔が可愛くてそっと手を伸ばすーー





ーーーーーパシッ。



払い除けられた右手が、少し痛い。



「白雪に触るな、颯」



怯えた顔の白雪。



威嚇する海。



君は、誰のモノーー?