手を繋ぎ、歩きながら想うことは目に焼き付く颯と白雪のキス。



俺が後一歩早く助けてたら、白雪に辛い想いさせることはなかった。



その後に助けたのが、俺だったら二人のキスを見ることはなかったのに。



「ごめん…なさい。海くんの側離れて、それにさっきのことも…」


怯えた様な体の震えた白雪。


その合間も、彼女を見る男の視線に耐えかねて人のいない、海岸に連れ出す。