ーーーーードカッ。



私に多い被さる男が、倒れてた。



手足を押さえ付けていた男は、呆気に捕らわれた表情で、"何か"を見ていた。



相手の男の腕が震えてる。


そして、私の腕を解放した。



真っ青の顔をして、逃げる男達。


私は少し体を起こして前を見た。



怖い顔で相手を睨み付ける颯さんだった。


瞬時、震えてる私を引き寄せ重なる唇と唇。



えっーーーーー?私、颯さんとキスしてる?



「やぁ、颯さ…ンッ、やめて」


繰り返されるキスに、息をする間もない。


その時ーーー



「颯、何してんだよ‼」 


風を斬る様な拳が、すぐ目の前で振りかざす。


それは、私の大好きな人。


海くんだった。