そらのさかな


名前はなんだっけ。
確か、G原、瀬J、前ヶB。
うちのクラスでも不良に分類される女子たちだ。頭髪の乱れ。言葉の乱れ。性欲の乱れ。
頭から心、爪の先まで乱れた、学校に不可欠の存在だった。


「おはよう」

「永白じゃん!」
三人の内の一人が僕に手を振った。
にんまりとした笑みが眩しい。朝から元気だね。

学校は、だいたい三人に別れるんだ。
不良が真面目かその中間か。
僕は、その中間の中間。極めて普遍的な生徒である。
おとなしい子には優しく接し、やんちゃな奴にはテンションを合わせる。自身はどちらにも属さずいつも明るく時に落ち込んで皆を繋ぎ合わせるピエロにでもなったつもりでいるのだ。


「なにしてたの。」
淡白に聞いた。
特に何の意味も持たないように。
目だけはしっかり歪ませて。顔を、くしゃくしゃにしようか