(えーと……私の周り、一ミリくらいかな? に、結界を張って……。桜城のおうちの空気を乱さないようにしなくちゃ) 霊力の波動の強い真紅は、近づいただけで滅してしまう妖異もある。 鬼人の家の敷地内で、そして恋人の実家で、まさかそんなことをするわけにはいかない。 桜城一族は、妖異に寄ってはいなく、陰陽師の配下でもある。 真紅が何をしているのか、黎はわかっているようだ。黙って待ってくれた。 「誠! 美愛! 早く来てちょうだいっ」 弥生が先を行って、それに真紅と黎も続いた。