「真紅、どこか行きたいところあるか?」 「えっ……と、……」 急に言われて、すぐには思いつかなかった。 黎と二人きりなんて、想像の先すぎて。 「えーと……」 真紅が唸っていると、黎はその様子を見てくすりと笑った。 「急でびっくりだよな。どこか入って、それから考えるか?」 「う、うんっ」 黎の提案に、真紅は大きく肯いた。 駅前の通りにある喫茶店に入ることにした。 「真紅はいつもは……そう言えば、鳥はいつも一緒なのか?」 窓際の席に向かい合って座ると、黎が真紅の肩口を見ながら言った。