「じゃあ……ママ、紅緒様、仔猫たちはもう少し育ったら、黒ちゃんと白ちゃんに預けていいかな? お母さん猫の方は、元気になるまでは私が面倒を見たい」
紅亜と紅緒は目を合わせてから、肯いた。
「いいわよ。今まで動物を飼う余裕なんてなかったものね」
「生命に触れるのはよいことです。ですが、白桜が来づらくは――
「ま、毎日来ますっ! 門の外から眺めるだけでも構いません!」
白桜が宣言すると、百合緋の顔色が一瞬悪くなった。そしてぼそり。
「白桜が残念な変態なこと言った……」
否定出来ない真紅だった。
さっきは黒藤に否定してよと思ったが、いざ自分が巻き込まれればなかなか難しかった。
「黒ちゃんも来る?」
百合緋を慰めようもないので、真紅は話をすり替えることにした。
「そうだなー。一日でおっきくなっちゃうもんな。時間見て来るよ」
なんだかさっきから、白桜よりも黒藤の方がまともなことを言っているように聞こえるのはなんでだろう。
いつも一番ぶっ飛んでる人なのに。
黒藤が続ける。
「黎たちは知ってるのか?」



