好きになった子は陰陽師になった。ーさくらの血契2ー【完】



白桜が寄って来て、紙片を覗き込む。


「うん、校庭の隅に小さなお社(やしろ)があるでしょ? そこを触れて来た風のね、香りが違ってるの」
 

斎陵学園は広く、学内を回るのに自転車を持ってきたいくらいだと真紅は思ったことがある。


その一角。


あまり人の寄らない場所には小さな木立があり、百葉箱のような形の社があるのだ。


「ああ。あれは鎮守(ちんじゅ)の社だ。確か地神(じがみ)がいたはずだが……」