「ええっ? どういうこと?」 黎の小さな言葉を聞き止めてしまった真紅は驚いて声をあげると、――同時に。 「真紅―っ! 帰りましたよ。――――⁉」 ……紅亜と紅緒も帰って来た。 紅亜がしまったというように表情を変えた瞬間、紅緒は鬼神になった。角がはえてみえた。 ――――――。 「ごめん……」 紅緒のお説教を一通り聞いた頃には、もう夕焼けも去っていた。 真紅が申し訳なく謝ると、黎はどこかからっとした様子で笑った。