ダ・ル・マ・3・が・コ・ロ・シ・タ(下) 【結】




僕は取り戻した特等席に座り、気分の高揚を締めるようにシートベルトを装着。

ニュースをチェックするため、音楽からテレビに切り替えた。

《『や腹部を複数回刺されており、搬送後間もなく死亡が確認されました。警察は、怨恨による殺人事件と断定し、逃げた犯人の行方を追っています』》

「この場所って……」

彩矢香は車を止めて、途中からのトピックスに目をむいていた。

「浜田さんが言ってた場所と同じ!」

「え⁉ ってことは、このニュースは玄の?」

「多分そうだと思う」

報道されているということは、伊達磨理子が関わっていないということ。たしかに、玄は呪われし禁断のゲームに参加していない。

もしや、復讐の騎士団による仕業なのか。

「怨恨……」

彩矢香はポツリこのフレーズを口にして、僕を見た。

「な゛、なに?」

「まさか真夜中の足音って……たっちゃんじゃないよね?」

「いやいやいやいや! 彩矢香がそれを言うの⁉ 一緒に寝てたんでしょ?」

「……ぅん、寝てた。そうだよね。ごめん、忘れて!」

こんな真冬に変な汗をかいた。風邪をひいたらどうしてくれる。

「早く行こう」

浜田と斎藤がいる警察署に向け、やっと敷地を出た車。

ふたりとも、あいつのことはすっかり忘れてしまっていた。