ダ・ル・マ・3・が・コ・ロ・シ・タ(下) 【結】




テレビでは、昨夜起こった羽田空港の大騒動を振り返り、各局で盛り上がっていた。

ただ、あの声明文を再び読み上げた番組はどこも、伊達磨理子と大貫幸恵の氏名を黒塗りにしている。

僕はそこに、宇治木が絡んでいると直感した。

特に議論の的となっているのは、【イジメの末路】というメッセージ。

《『ではここで、いじめ相談ネットワークの三枝さんにお話をお伺いします。三枝さーん』
『はい!』
『昨日からそちらに大きな動きがあると?』
『そうなんです。ネットの窓口に続々と、いじめがなくなったとか相手から謝られたとか、そういう言葉が寄せられてるんです。ま』
『あの…』
『だ学校が始まって数分ですから、これからも増えていくかと思います』
『そうですか。復讐の騎士団を称賛する声があるというのは?』
『えぇ、ございます。いじめられていた子はとにかく感謝していて、中には、いじめをやめたから殺さないでくださいというのもあります』》

「ッ……」

世の中が変わりはじめていた。僕らは、その寵児だ。

「たっちゃん」

彩矢香が僕の肩を叩く。振り向くと、黒目を小さくしている彼女。

「浜田さんから……」

その顔で予期できた。山口の遺体が見つかった知らせだと。

『もしもし』

『昨日、いつまで彼といた?』

話の切り口が意味不明すぎて、記憶が交錯する。

『ぇ、ぁ、フードコートまでですよ。というか、知ってますよね?』

『違う。彼だよ、玄一郎太』

浜田の知らせは、誰も想像しない驚愕の内容だった。

『死んだよ。さっき身元の確認が終わってね……彼で間違いない』