ダ・ル・マ・3・が・コ・ロ・シ・タ(下) 【結】




捜索は打ち切られ、空港開放に向けて加速する事後処理。

「ご協力に感謝します!」

僕らも、家に帰ることを許された。

末端に近い浜田と斎藤はいないが、お偉いさんの見送りを受ける。

「友達の保護と犯人逮捕に全力を尽くすよ」

宇治木は知らない。

僕らが伊達磨理子の呪縛から、まだ逃れられていないことを。

「お願いします」

僕と彩矢香は深く頭を下げた。申し訳なさもあったと思う。

そして、最後まで不愛想で大柄な玄と共に、駐車場へと向かった。

当然、バトル勃発。

「お前、ウソが上手いな」

「は?」

「婚約者を監視なんて、よく一瞬で思いつくよ」

「そやろ!」

僕は殺意を込め、玄を睨みつける。

だが、

「お前も証人って認めたやん! オレには勝てないってわかってるんやろ?」

「…………」

「お前には披露宴で司会でもさせてやるわ。なー、サヤ!」

そんな僕のことなどまったく相手にせず、彩矢香の肩に馴れ馴れしく手を置いた。

そのまま車の前まで行くと、乗り込もうとする僕を突き飛ばす。

「何すんだよッ!」

「お前、邪魔。電車も動きだしたし、それで帰れや!」

「は⁉」

手のひらで追い払おうとする仕草。

彩矢香は僕らを見ていたが、黙って車に乗る。

「ッ……」

幻滅しているんだ。あの時、助けなかったから……。