ダ・ル・マ・3・が・コ・ロ・シ・タ(下) 【結】




「大貫……」

死してなお、彼女は僕らの前にまたも現れた。

そして、伊達磨理子も。

「公に彼女の名が出てきたから、僕も捜査に駆り出された。上は是が非でも伊達事件を風化させたいからね」

この声明文は、FAXで報道機関すべてに送られているらしい。

テレビ局はどこもゴールデンタイムに臨時ニュースへと切り替え、羽田の騒然とした雰囲気を中継すると共に、声明文を読み上げた。

「日本中が大騒ぎだよ……」

宇治木は拳を手のひらにぶつけ、悔しさを露わ。

何より、彼は期待していたようだ。

「敬太君じゃないみたいだし……まいったな」

そう言うと、両手で脇を掴んでうなだれた。

「いや、ある意味よかったのか……」

僕らはそんなことより、山口の安否が気にかかる。

「警視正! これを!」

その時、テーブルに5台並ぶパソコンのひとつを操る捜査員が、宇治木を呼んだ。

ほどなくして、今度は彼が僕を呼びつける。

「キミの友達はこれか?」

画面には、監視カメラの映像が流れていた。

指をさす部分に4人組が見える。不鮮明で顔はわからないが、服装ならすべて一致する。

「です! 真ん中にいるのがそうです!」

「このあとはどこのカメラだ⁉」

僕と宇治木は右へ左へ移動し、最後に彼らが映った監視カメラに行きつく。

「くそッ、他にも仲間がいるのか……」

外へ出たのと同時に、あの車がつけた。

車内から仲間とおぼしき男が2人出てきて、抵抗する山口を囲み、強引に乗せてすぐに走りだす。

「6⁈」

僕はずっと、ヤツらは3人だけだと思っていた。

しかし、運転手に新たな2人。全員で6人もいる。