高校を中退し、東京へ戻った大貫は、住み込みである職場に入る。
そこは、全ての操作がコンピュータ制御される最新のシステムを導入していた火葬場だった。
長い時間迷っていたのか。それとも、前代未聞の計画を完璧に遂行するために、入念な準備をしていたのか。
成人を迎えて間もない、2016年3月3日午前3時3分。
彼女は自分で用意した棺にパソコンを持って入り、焼却炉のシステムを棺の中でハッキングし、焼身自殺を行った。
直筆の遺書が寮の部屋から見つかったこと。そして何より、こんなことを実行できるのは類稀なるIQを持つ人物であること。
それらを踏まえた結果、警察は事件性なしの自殺として処理した。



