「それでね、どうしたらなないろ少女に会える?」


私は、率直な疑問をぶつけた。


「なないろ少女は、雨の日に、現れる。


雨が止んで虹がかかって、お母さんがいた。


なないろ少女と二人で」



虹の上って。



半信半疑。


だけど、私は、律子に微笑みかけた。