「うん、なないろ少女にお母さん連れて来てもらったの。本当だよ。」


柔らかく話す律子の目には、かすかだけ涙がキラリと光っていた。



嘘ではなさそう。


「どう思う?りっちゃんの話。」


律子をチラリと見た凛子は、眉を寄せて小声で話す。



私には、律子が嘘をついてる様に思えなくて。



「私は、律子を信じるよ」そう言ったんだ。



私の言葉に僅かに頬を染めた律子が笑う。