冷愛冷涙-Reiai Reirui-


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そろそろ昼だし、ゼリーか何か買って行ってやろうか。


病院の近くにあるコンビニを横目で見ながら、考えたけど、昨日倒れたばっかりだし、食えねぇかもしれないから結局やめた。


「白石さん…ですよね?」


ナースステーションの前を通りかかったとき、一人の看護師に呼び止められた。


「そうですけど…」


「これ。愛ちゃんのお母さんから預かってたの」


渡されたのは、指輪とネックレス。


I will never let you goと2つともに刻印されている。


けど、俺が愛にあげたやつじゃない。


「メモも預かってるの。これ」


小さなメモ書きには、〝愛がこの指輪とネックレスに気づく前に返しとく。あなたのお父さんにでも返しておいて〟と記されていた。