俺は…真実に気づいて荒れ狂っていた。


あの時、病院で再会した愛の母親は、俺の本当の母さんにそっくりだった。


本人だと証拠づけるものを、母さんはちゃんと身につけていた。


だから…俺が気づいた真実は、確かなもの。


どうしたらいいか分からなくて、とてつもなくイライラして。


大和たちを無視すんのは当たり前。


暴力も振るったし、シンナーにも女遊びにも走った。


とにかく、忘れたかった。


真実を。


無視や暴力、シンナーは単なるストレス発散。


女なんか誰でもいい。


誰彼構わず抱いては捨てる、を繰り返してたら、さすがに真たちに止められた。


マジでウザい。


真たちに対してそう思ってた俺は、止めるのも無視して遊び続けた。


忘れてぇのに、忘れらんねぇ。


目を閉じたら愛が思い浮かび、愛が思い浮かんでは真実を思い出し。