冷愛冷涙-Reiai Reirui-

それだけ送信して、スマホをカバンにしまう。


そのスマホは、知らず知らずのうちに零れた涙で濡れていた。


「はぁ…」


私は…いつまでこの世にいられるんだろう。


悠里とお別れしたくないな。


でも…多額のお金を出してもらってまで生きたくない……。


きっとその間は罪悪感に囚われたまま生きていくことになるだろうから。


もう、それが目に見えてるから。


だから私は死を選ぶ。


死ぬまでの間に思い出を作って。


そしてお別れすればいいんだ。


だから……残りの人生、楽しもう。


精一杯、生きよう。