「………俺は愛を愛してる」


こんなにも嫌悪を感じる告白はなかった。


「聞きたくない」


「……それだけ。産婦人科かいつもの病院どっち行きたい?」


冷の、何とも言えない儚い表情を見て、後悔した。


冷にひどいことを言ったことを。


……浮気男を許してしまう女の気持ちがようやくわかった気がした。


恋愛小説を読んでて、いつも不思議だった。


最低男のことを何で許すの?って。


でも、結局そういうカップルって上手くいかないんだよ。


だから私はもういい。


もう……忘れる。


こんな男…。