冷愛冷涙-Reiai Reirui-

……もう…このまま雨に溶かされて跡形もなく消えたい……。


こんな汚い私……生きてる価値ない……っ。


こんな汚い体で生きたくない……っ。


ザァァ…ザァァ……


雨が私の体を洗い流してくれてるように感じるけど、違う。


雨は空気中の汚物が混じってるから汚いんだ。


すでに汚れてる体が、さらに汚れていく。


「……死にたい……」


ポツリと呟いた言葉が、ムダに響いて聞こえた。


「もうヤダ……」


何で私がこんな目にあわなきゃいけないの……?


ねぇ…。


こんなことになるんだったら、冷と出逢わなかったらよかった。


冷と関わらなかったらよかった。


冷の浮気を知っても、無視してればよかった。