冷愛冷涙-Reiai Reirui-

でも……。


ダメだった。


草を掻き分けながら走らないといけない私に対して、後を追う副総長は、私がなぎ倒した草で作られた道を走ればいいだけ。


私には体力もなくて、副総長にはある。


どう考えても、追いつかれるのはわかった。


「ふざけないでくれるかな??」


副総長は、私の腕を強く掴み、握り潰そうとしてくる。


「いっ……」


辺りは草しかなくて、人なんていない。


いるのは副総長だけ。


ガッ


腹部を蹴りあげられ、草の上に倒れこむ。